マルク・ラフォレ ピアノ・リサイタル
2010年10月6日 19:00開演
浜離宮朝日ホール
今夜はマルク・ラフォレさんというフランス人のピアニストの演奏会にやってきました。
会場は、みんなのうちにも配達にくる新聞社・朝日新聞社が運営している “浜離宮朝日ホール”というところです。

あれ、いきなり?
そう。ふりかえると大きな市場がすぐそばに。
東京の台所・築地市場の目の前にあるのが朝日新聞のビル。その中にホールはあります。

入り口はこんな感じ。
とってもきれいで、静かで、スタッフのお姉さんに深々お辞儀されてしまって、ちょっと緊張しちゃう感じ。
ホールは552席の客席があるクラシック音楽専門のホールです。
世界のホールの中でも指折りの響きの美しさで有名なんだって。
ホールの中は、木目がきれいで、温かみがあって、とても居心地のよい空間でした。
写真は撮れなかったので、ぜひ、浜離宮朝日ホールのホームページをみてください。
http://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/index.html
さてさて、前置きはこれくらいにして、コンサートのレポートを。
中央に大きなグランドピアノ、マルク・ラフォレさんがお客さんの拍手に迎えられて颯爽と登場!
今日は、ピアノの名曲をたくさん書き残したポーランドの作曲家・ショパンの曲を演奏します。ショパンは、今年生誕200年ということで、世界各地でたくさんのショパンのコンサートが行われています。
音楽室に飾ってあった肖像画のショパンは、ちょっと神経質そうな、ホッペがこけた人だったなあ、なんて思い出しつつマルクさんのショパンの演奏がはじまりました。
前半は3曲、後半は4曲、コンサートは約2時間で終わりました。
マルクさんのピアノは、鍵盤からあふれた音の粒が、天井にのぼり、飛び跳ねたり、なめらかに流れたり、言葉はうまくみつからないけど、音の精が次々にグランドピアノの蓋の開いたところから飛び出して踊っているような、そんな感じがしました。
そして、前半の最後の曲・ピアノ・ソナタ第2番を聴いてびっくり!
タイトルに「葬送」と書いてあったのですが、なんと、あの、お葬式といえば、あのメロディー、というみんなも知っている“ジャンジャージャジャーンジャージャジャージャジャージャジャーン”だったんです。(これじゃ、わかんないね。トホホ。)
これってショパンが作った曲だったんだ。。
でも、悲しい感じだけではなくて、希望の持てるような明るい、勇ましいメロディーにつながって、また悲しいメロディーに戻る、という、とても壮大な曲で、亡くなった人の活躍した人生に、送る人たちが思いをはせる、ということをショパンは曲にしたかったのかなと思いました。
後でネットをみてみたら、この曲はショパンの祖国ポーランドが、昔、外国の侵略などで悲劇的な状況にあって、それを描いたのではないか、と書いている人がいました。
マルクさんのピアノは、おごそかで、ささやくようかと思えば、エネルギッシュで、力強く、まるで1曲を通してドラマティックな物語を読んでいるようなそんな気分にさせてくれました。
そういえば、ショパンって、「ピアノの詩人」と学校で習いました。
ショパンが生きていたらマルクさんみたいにピアノを弾いたんじゃないかなと想像しました。
他の曲も、そうそう、知ってるこのメロディー、という曲もあって、あっという間に2時間が過ぎました。
そして、アンコールは、なんと4曲も演奏。お客さんもずっと拍手でなかなか鳴り止みません。そっと横や後ろをみてみると、みんな拍手をしながら、ニコニコしています。
アンコールでもまたまたみんながよく知っている“子犬のワルツ”を弾いてくれて、すっかり楽しい気分になってコンサートは終りです。
あー、なごり惜しいな、と思いながら、ロビーに出ると、なんと演奏を終えたマルクさんがロビーでサイン会をやるとのこと。
マルクさんの登場を待つお客さんの長い列ができています。
燕尾服のままで、早足でやってきたマルクさん、ステージの上での背筋がピンと伸びたキリリとした顔とはまた違い、笑顔でリラックスした表情。
1人1人のお客さんの目をみて、握手をして、とっても気さくで優しそうな人でした。

ピアノだけのコンサートって、たいくつしないかな?と最初は少し思っていましたが、ほんとうにあっという間の時間が過ぎて、美しい音楽で気持ちがいっぱいになり、リラックスできたハッピーな体験でした。















